よくある質問
- 七倉稲荷の御神輿を担ぎたいのですがどうすればよいですか。
→御神輿を担ぐには、町内の袢纏を着用しなければなりません。袢纏の貸出しは、神幸祭の約一週間前に行っています。日が近づいた頃に、池之端周辺の掲示板等の張り紙又はこのホームページをご覧下さい。また、神幸祭に積極的に関わりたいという有志の方は、会員の紹介を経て七倉睦会への入会をぜひご検討ください。
- 現在池之端に住んでいなくても七倉睦会に入れますか。
→はい。粋が好き、神輿が好き、池之端が好きなこの地元に縁のある中学生以上の方(中学生は保護者の方の承諾が必要)であれば、現住所が地元でなくても入れます。
- 御神輿を担ぐときの装束を教えてください。
→鯉口(+腹掛け)+股引/半股引+足袋、又は、ダボシャツ(+腹掛け)+ダボズボン+足袋が基本です。これに池二の町内袢纏を羽織ります。浅草周辺に祭装束の専門店がいくつかあります。分からないことがあれば、お店の人か睦会会員に相談してください。
用語集
神幸祭について
神幸祭(しんこうさい)
御霊入れや神輿渡御など、神様が氏子町内を巡られる一連の祭事を神幸祭と呼びます。
御霊入れ(みたまいれ)
神輿に神様を遷(うつ)す儀式です。渡御の前に、宮司(ぐうじ)によって御霊が社殿から神輿に遷されます。
渡御(とぎょ)
神様が乗物(神輿など)に乗り氏子町内を巡られることを渡御と言います。
宮出し・宮入れ(みやだし・みやいれ)
神輿が神社から出発することを宮出し、神社に帰着することを宮入れと言います。
直会(なおらい)
直会は、祭事の最後に神前に上がった神饌(しんせん)・神酒(みき)を参加者で分かち合い戴くことで、平常の生活に戻るための宴です。
渡御列について
渡御列(とぎょれつ)
神輿の前にいる先触れや先導から、神輿の後ろまでの一連の行列です。
神社によって様々な渡御列の形があります。ここでは、七倉稲荷の神幸祭の渡御列について先頭から紹介します。
錫杖(しゃくじょう)
頭部に丸い輪(遊環(ゆかん))が通してある金属製の仏教由来の杖です。
二人揃って渡御列の先頭に並び、歩くときに地面を引きずり、止まるときに地面を突いて、錫杖の音を響かせることにより、渡御列の露払いを務めます。
数十年中断していましたが、平成24年の渡御から再び渡御列に加わりました。
高張(たかばり)
高張提灯の略称です。
二人並んで長い竹竿の先に付けた提灯を高く掲げ、神輿の行先を示します。
数十年中断していましたが、平成22年の渡御から再び渡御列に加わりました。
御幣(ごへい)
折り重ねた紙(紙垂(しで))を木の棒の先に挟んだもので、お祓いのときに神職が振るものとして知られています。
一人で掲げ歩き、神輿の前を祓い清めます。
先導総代(せんどうそうだい)
総代のうち数名が裃(かみしも)姿で神輿のすぐ前を歩きます。
大神輿(おおみこし)
渡御列のメインです。
神輿担ぎについて
揉む(もむ)
神輿を上下に動かすこと。
かけ声で合わせます。
差す(さす)
神輿を高く上に上げること。
宮入のときや、表敬すべき場所(境稲荷の前など)で「差せー!」の合図で差します。
一本締め(いっぽんじめ)
宮出しや出発時に行う3拍・3拍・3拍・1拍の手締めです。
「シャシャシャン・シャシャシャン・シャシャシャン・シャン」
関東一本締め(一丁締め)とは異なります。
三本締め(さんぼんじめ)
一本締めを三回繰り返す特別の手締めで、宮入後に行います。
一丁締め(いっちょうじめ)
略式の手締めで、神輿を担いでいるときに使うことはほとんどありません。
ヨォーのかけ声の後に「シャン」の一拍です。
関東一本締めと呼ばれますが、「一本締め」とは異なります。
装束について
袢纏(はんてん)
半纏とも書きます。羽織に似た丈の短い上着です。法被(はっぴ)とは生地や作りが若干異なります。
鯉口(こいくち)
鯉口シャツの略称です。
七分袖のシャツで、袖口が鯉の口のようにすぼまっているのが特徴です。
柄は無地のほか、刺青(いれずみ)を模した江戸小紋、籠目、龍などがあります。袢纏を羽織っているときには柄はほとんど見えません。
腹掛け(はらがけ)
表側に大きなポケットが付いた作業衣で、胸から腹にかけての前身を覆います。しばしば、そのポケットを指す「どんぶり」の名で呼ばれます。
大雑把な金遣いのことを言う「どんぶり勘定」はどんぶりからお金を出し入れすることが由来と言われています。
股引(ももひき)
腰から踝(くるぶし)上までを覆うズボン状の衣類で、裾口が細くなっています。股にぴったりフィットするサイズを選びます。色は紺か黒が多いです。
半股引(はんだこ)
腰から膝上までを覆う半ズボン状の衣類です。股にぴったりフィットするサイズを選びます。色は白が多いです。
ダボ
ダボッとしたゆったり着られるシャツとズボンです。鯉口・股引と異なり、袖口や裾口は筒状で直線的な作りです。
柄は無地が多いです。
足袋(たび)
神輿を担ぐときは、ゴム底の付いた地下足袋を履きます。生地が丈夫で底にエアクッションが入っているお祭り用の祭足袋として売られているものもあります。
雪駄を履くときは、ゴム底の付いていない岡足袋を履きます。
色は股引などに合わせます。
雪駄(せった)
竹皮草履の裏に革をはった履物で、防水防湿性に優れ、傷みにくいです。
普通の草履が小判型でかかとが厚いのに対し、雪駄は四角く薄いのが特徴です。
神輿を担ぐときにはじゃまになるため履かないようにしましょう。
神輿について
大神輿(おおみこし)
七倉稲荷の大神輿は、昭和5年、行徳の後藤直光氏の作です。
親棒(おやぼう)
台棒とも言います。
内側の二本の担ぎ棒で、台輪の通し穴に貫通させます。親棒の先には棒先金物という彫金が施された金物が嵌められています。
先棒(はなぼう)
花棒とも書きます。
親棒の前側を言います。先棒を担ぐのは担ぎ手にとっての憧れです。先棒の先頭を担ぐことを「はなをとる」と言います。
脇棒(わきぼう)
外側の二本の担ぎ棒です。
七倉稲荷の大神輿では、親棒が角棒で、脇棒が丸棒です。
横棒(よこぼう)
親棒に対して直角に組まれている棒で、「とんぼ」とも呼ばれます。普通は横棒に肩を入れることはありませんが、担ぐこともあります。
鳳凰(ほうおう)
屋根の頂点に乗っている大鳥です。他社では宝珠(ほうじゅ)が乗っていることもあります。
蕨手(わらびて)
屋根の四隅の蕨に似た飾りです。
小鳥(ことり)
蕨手の上に乗っている小鳥です。七倉稲荷の小鳥は燕(つばめ)です。小神輿の渡御のときには外します。
駒札(こまふだ)
屋根の正面に付けられている将棋の駒の形の木札です。神社名や町会名が書かれており、七倉稲荷の大神輿は「七倉稲荷」と書かれています。
瓔珞(ようらく)
屋根の四面の軒下に吊るす飾り金具で、元は仏教由来の装飾具です。揺れて傷つくのを防ぐため、渡御のときには外します。
台輪(だいわ)
神輿の台座部分のことです。七倉稲荷の大神輿の台輪は二尺五寸(約76cm)です。